精神障がい者の彼女が、就労継続支援A型事業所から一般就労できた方法

A型事業所

障がい者ならではの仕事の探し方を知っていますか?
求人を多く探す方法。障がいはオープンがいいワケ。
入りたい会社の面接で、必ず質問される質問の客観的アドバイス。
これらを判り易く解説します。

A型事業所から一般就労をめざす就職活動方法

A型事業所から一般就労を目ざしたいですが、どのようにしたらいいのでしょうか

障がい者ならではの仕事の探し方を知っていると、就職の選択の幅が広がりますよ

障がい者が仕事をさがす方法は
⚪︎障がい者転職エージェント
⚪︎ハローワーク
⚪︎企業のホームページ
の3種類あります。そして
○特例子会社ではたらく
○就労移行支援事業所で訓練をうける
選択肢もあります。

【仕事をさがす1】障がい者転職エージェント

障がい者転職エージェントとは、何ですか?

障がい者専用の就職サイト、転職サイトです。登録すると要望にあった求人を紹介してくれます

障がい者専門の転職エージェントは、複数あります。まず、幾つかに登録しましょう。
障がい者の求人は少ないのでサイトをかけもちすると、沢山の求人を見つけられます。
かけもち方法は、サイト毎の違いや特徴に合わせて選びます。身体障がい者を優遇しているサイトもあるので区別しましょう。
精神障がい者は、
・公開求人案件数を多くもっている「LITALICO」
・年収アップをめざす、ハイクラスの求人が多い「ランスタッド」
・採用条件の交渉、面接の合否理由もつどフィードバック。さらに、次の面接にむけしっかりと対策ができる「dodaチャレンジ」の3つの登録をおすすめします。

いつから登録すればいいのでしょうか?

転職希望時期から逆算して3カ月前に登録するのがいいでしょう

3カ月をめやすにしているのは、実際に多くの方が約3カ月程度で転職を決定しているのが理由です。
ちなみに登録に有利な時期は、一般的に1月〜3月や9月といわれています。理由は4月や10月にむけて人員体制をととのえたい企業の意向があるからです。

障がい者転職エージェントはお金がかかりますか?

お金はかかりません

❤❤❤

気になる料金は、登録から就職が決まるまで(はじまりからおわりまで)無料でサービスをうけられます。なぜなら転職エージェントは転職希望者に求人を紹介して、内定をだした企業から成功報酬をもらっているからです。

障がい者転職エージェント
○サイト毎の特性をおさえて、組み合わせる。
○転職希望時期から逆算して3カ月前に登録する。
○お金はかからない。

【仕事をさがす2】ハローワーク

ハローワークは求人情報が多いので、ぜひ活用しましょう。スマホからも検索できます

企業は求人情報をハローワークに無料で載せれるので、ハローワークには求人情報が多く集まります。なので障がい者の求人情報を多く見れるのです。
そうすると、気になった求人情報をもう一度見ようとしたら、情報にうもれてさがしだすのに時間がかかってしまった・・・ということも。
それが「求職者マイページ(自分専用のページ)」によって、整理や管理が自由にできるようになりました。求職者マイページは、自宅のパソコンから開設できます。開設にはメールアドレスが必要です。

求職者マイページを開設すると、
○情報検索(検索条件の保存)
○直接応募(オンライン自主応募)
○求職活動状況(応募中の求人や選考が終った求人の一覧)
○登録した情報の確認や変更
○メッセージ管理
○ハローワークからのおすすめ求人の受信
などのサービスをうけられます。

また情報を公開すると、それを見た求人者からスカウトされることも!
求職者マイページは、在職中でも開設できます、ハローワークの求人検索または求職者マイページの開設はハローワークインターネットサービスからできます。

ハローワーク
○ハローワークは求人情報が多い。
○求職者マイページを開設して整理や管理をおこない、就職活動に役立てよう。

【仕事をさがす3】企業のホームページ

ハローワークや障がい者転職エージェントだけでなく、希望する会社のホームページに障がい者採用を行っているか?チェックしましょう。

A型事業所から就労移行支援事業所でステップアップして一般就労をめざす

就労移行支援事業所とは、就労に必要な知識と技術の習得のための訓練を最長24カ月かけて行う場所です。そのため賃金や工賃は、基本的に支払われません。
少しずつ力をつけて一般企業に就職したい人にお勧めです。

A型事業所から特例子会社で働く

障がい者の社員を集めて、ひとつの会社としたのが、特例子会社です

たとえば従業員が1万人いる会社だと障がい者を200人雇わなくてはなりません。そうすると、各部署で障がい者に配慮した職場を作っていくよりも、障がい者の働きやすい会社を別に作り、会社自体を障がい者中心の職場にしてしまう方が雇用をしやすくなります。これは、会社にとっても働く障がい者にとってもメリットがあります。
                『障がい者の就活ガイド』紺野大輝 89ページより

特例子会社は、ある程度大きな会社でなければ作れないので、経営が安定しているところが多くあります。47都道府県にそれぞれ1つはあります。どんな会社があるのかは、厚生労働省が発表している特例子会社の一覧からみることができます。

特例子会社
○大手企業が運営している会社。
○障がい者の働きやすい会社。

A型事業所から一般採用の就職活動は障がいをオープンそれともクローズ?

障がいをオープンにして就職活動すると、断られてしまう。クローズにして就職活動をした方がいいのかな

つらいですね。でも、長く働くためには障がいはオープンのほうがいいですよ

 障害者採用を前提とした募集ではなく、一般採用に応募する場合は健常者と同じ基準で選考されるのでハードルが高くなります。
また採用担当者の中には、障がい者からの応募を想定していない事もあり、それによって理不尽な対応されてしまったり、十分に対応してもらえない場合もあります。
なので、一般採用の就職活動は断られる事が多くなるでしょう。そうなると全てを否定された気持ちになり、自分ってダメなのかなと、落ち込んでしまう事も・・・。

 実は、障がい者が「障がいを隠して」仕事を探してはいけないという法律はありません。
しかし仕事が決まったとしても、入社前の必要書類で障がいの有無にサインと印鑑をもとめる会社が多くあります。さらに年末調整の書類には障がい者であると記載されています。
 もし、隠したいのならば障害者控除をうけないようにしなければなりません。それに障がいを隠すからには、会社に迷惑をかけない事が前提です。

 勤務中に障がいの症状は、当然出てくるでしょう。同僚が心配したり、不審に感じたりするのを、うまく立ち回れますか?。とてもムズカシイですよね。なので長く働くためには、障がいをオープンの就職活動をおすすめします。
それに改正障害者雇用促進法が施行されて、どの企業も障がい者採用に積極的になっています。さらに現在は、売り手市場で健常者も集まりにくくなっているので、一般採用にチャレンジするのは今がチャンスともいえます。

○就職活動で障がいを隠してはいけないという法律はない。
○クローズでの就職活動は、入社前の必要書類・年末調整で不利益もある。
○長く働くためには、障がいをオープンにしての就職活動がよい。

いつ障がいを伝える?

書類選考が先の場合は、履歴書と一緒に障害者手帳のコピーを同封します。面接のばあいは、一次面接で伝えるのが良いですね。2次面接、3次面接と進んだ後で障がい者を採用しないと判ると、お互いに時間をムダにしてしまいます。それに就職者は、深く心が傷つくでしょう。なので障がいは、早く伝えたほうが良いのです。

精神障がい者は会社に何を配慮してほしいと伝えればよいのか?

面接担当者に「会社に配慮してほしい事はありますか?」と質問されたのですが、うまく答えられませんでした

精神障がい者は目に見えない障害だから、どんなふうに伝えればいいかは、とても難しいですね

なにを配慮してほしいと伝えたらよいでしょうか?

【配慮1つめ】勤務時間の配慮

入社直後はなれない環境で覚える事が多く、身体的にも精神的にも負担が大きいです。
なので入社直後は短い時間からの勤務で、徐々に伸ばしてもらうと身体的にも精神的にも負担を小さくできるでしょう。

【配慮2つめ】キーパーソン

会社にキーパーソンがいると職場への報告・連絡・相談を密に行えるので、問題や悩みが小さな時に対応ができます。

キーパーソンは職場でも信頼のある人で、話しかけやすい人。また同性を希望するといいですね

仕事でどんな小さなことでも相談できる人がいたら、安心して働けますね

【配慮3つめ】不調サイクルを上司・同僚に知ってもらう

たとえば女性なら生理周期によって感情の起伏が大きくなったり、意欲が小さくなって元気がなくなったりします。
まわりの人が、「月や週のサイクルで、いつに不調になるか?」など精神障がい者の特徴をつかんでいると、対処やサポートもしやすくなります。

A型事業所から一般就労をめざしたら・・・

こんな充実した未来がまっています。
○会社で必要な知識や技術を学べる。
○オープンに就職活動ができる。
○職員と一緒に、一般就労にむけての計画をたてる。
○収入を得ながら就職活動ができる。
○履歴書の添削や面接の練習ができる。
○勤務時間がみじかいので、仕事がおわったあと資格の勉強ができる。

在宅ワークができるA型事業所 メジャーサポートサービス嘉手納(かでな)事業所

メジャーサポート嘉手納事業所は、沖縄県嘉手納町にある事業所です。在宅ワークなので宮古島や山口県、岩手県にお住まいの利用者とも一緒にお仕事をしています。
仕事は何をするのだろう。どんな人たちとはたらくのだろう。などの疑問に「見学」でくわしくお答えしています(※離島また県外の方はオンラインミーティング(ウェブ会議)で)。

お申し込みは、電話または弊社のホームページやリタリコからもできます。
〇電話番号098-921-9133
ホームページ
リタリコ

見学に対するよくある質問については『A型事業所の見学FAQ10選~株式会社メジャーサポートサービス嘉手納事業所』で紹介しています。

以上が「精神障がい者の彼女が、A型事業所から一般就労できた方法」です。

参考図書

『障がい者の就活ガイド』
著者:紺野大輝  出版社:左右社

『改訂版 障害者雇用の教科書 人事が知るべき5つのステップアップ』
著者:二見武志  出版社:太陽出版

リンク

特例子会社の一覧
https://www.mhlw.go.jp/content/001027592.pdf

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